2023年5月10日

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「清澄白河BASE」のバーチャルプロダクションスタジオ機能をさらなる進化に向け大幅拡張 ~先端テクノロジーを活用した映像表現の追求を加速~

ソニーピーシーエル株式会社

「清澄白河BASE」のバーチャルプロダクションスタジオ機能をさらなる進化に向け大幅拡張 ~先端テクノロジーを活用した映像表現の追求を加速~

ソニーピーシーエル株式会社(東京都港区、代表取締役 執行役員社長 中村英明、以下、ソニーPCL)は、2022年2月に開設したクリエイティブ拠点「清澄白河BASE」(東京都江東区)内のバーチャルプロダクションスタジオの機能をアップグレードします。拡張工事を6月21日から開始し、7月26日にリニューアルオープンします。
同スタジオでは、開設以来バーチャルプロダクションを活用したCM、ドラマ、ミュージックビデオなど、50本を超える作品を手掛けてきました。
今回のスタジオ機能のアップグレードは、これらの制作実績と多くのクリエイターとの共創から得た多彩なニーズへの対応を目指したものです。それにより、さらなる映像表現の追求と制作パフォーマンスの向上を実現します。
ソニーPCLは、先端テクノロジーを活用した新たなソリューションの開発・提供を加速します。それにより、クリエイターの想いを形にするためのクリエイティブワークを今後も実現していきます。

トップ写真:既設のLEDウォール(解像度9,600×3,456ピクセル)に、解像度7,680×3,456 ピクセルのCrystal LED Bシリーズ(LED画素ピッチ1.58ミリ)を追加


【バーチャルプロダクションスタジオのアップグレード概要】
■ソニーのCrystal LED Bシリーズを使用した国内最大級(※注)となる メインLEDウォールを拡張。
既存の約2倍のサイズとなる解像度17,280 × 3,456ピクセル(横27.36m×高さ5.47m)で撮影エリアを広げ、より自由なカメラアングルでの撮影を実現。光表現の幅を広げます。
※注  ソニーのCrystal LEDを導入した国内のバーチャルプロダクションスタジオとして(2023年5月10日現在)。

■可搬式LEDを新規導入。また、ソニー独自開発のシステム"クイックキャリブ"導入により、天井LEDの効率的な昇降が可能に。
複数のLEDを活用した多面的な照明効果により、自然な環境光や被写体への豊かな反射表現を実現します。

■XRシステムやトラッキングシステムを追加。
リアル空間とバーチャル空間をシームレスにつないだ映像表現の開発を加速するとともに、新たな表現の可能性を広げます。
常設のXRシステムとして「SMODE」を導入。さらにオプションのトラッキングシステムとして、OptiTrack Prime ×41、OptiTrack Prime ×22を設置しました。これにより、ARキャラクターやプロップ、モーションコントロールなどを用いた演出やマルチカメラでの撮影も可能となります。

■制作パフォーマンスを向上させる新たな取組みを開始。
ソニー製「Virtual Production Tool Set」や、ソニーPCL独自開発の「清澄白河BASE」制作シミュレーター(プロトタイプ)のトライアル運用を開始。より効率的なプリプロダクションの実現に向けた取組みを始めます。
2023年4月に開催された国際放送機器展「NAB Show 2023」にソニーが出展した、バーチャルプロダクション向け『VENICE』シリーズ対応のソフトウェア「Virtual Production Tool Set(バーチャルプロダクションツールセット)」のトライアル運用が可能となります。カラー調整やモアレの回避アラートなどの機能で、プリプロダクションから撮影時までバーチャルプロダクションのワークフローを効率化します。
また、効率的なオンラインミーティングの実施やストーリーボードの作成を目指した、ソニーPCL独自開発の「清澄白河BASE」制作シミュレーター(プロトタイプ)のトライアル運用も開始します。

バーチャルプロダクションスタジオ主要機器
●背景LEDウォール
ソニー製 Crystal LED Bシリーズ(LED画素ピッチ1.58ミリ)
既存設置:解像度9,600×3,456 ピクセル(横15.2m×高さ5.47m)
追加設置:解像度7,680×3,456 ピクセル(横12.16m×高さ5.47m)
●天井LED
解像度1,008×1,008 ピクセル(横7m×高さ7m) 
●可搬式LED
解像度1,536×960ピクセル(横4m×高さ2.85m)
●カメラトラッキングシステム
Mo-Sys StarTracker
NaturalPoint OptiTrack Prime ×41 ×2、OptiTrack Prime ×22 ×8 withシネパック(アクティブセンサー)、
oARo EZtrack(レンズデータ転送)

●送出システム
インカメラVFX:Unreal Engine 4.27/5.11以上対応
映像:ソニーPCLオリジナルメディアプレーヤー「ZOET4」(外部ソースキャプチャ機能付き)
XR送出:SMODE

オプション機器
●常設カメラ
ソニー製 デジタルシネマカメラ『VENICE 2』
●カメラトラッキングシステム
NaturalPoint OptiTrack Prime ×22 ×4
●プリプロダクションツール
ソニー製「Virtual Production Tool Set」
ソニーPCL独自開発「清澄白河BASE」制作シミュレーター(プロトタイプ)


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